豚肉、鶏肉の扱いは気を付けよう！

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BBQ暮らし 更新日: 2021年7月21日

豚肉、鶏肉の扱いは気を付けよう！

気温も上がりアウトドアシーズン真っ只中、バーベキューを楽しむ方も多いと思います。気温の上がるこの時期に特に気を付けたいのが食中毒。焼く前のお肉をうっかり外に出しっぱなしにしていた、そんな経験はありませんか？

せっかくの楽しいバーベキューですから、食中毒が起こることがないよう、十分な注意と対策を行いましょう。なかでも牛肉に比べ、豚肉や鶏肉は食中毒のリスクも高く、扱いに注意が必要です。今回はバーベキューで気を付けたい、豚肉や鶏肉の調理や保存の注意点をご紹介します。

なぜ、豚肉や鶏肉には注意が必要なの？

一般的に、牛肉は表面を十分に加熱すれば食中毒が起こる心配は少ないといわれています。しかし豚肉や鶏肉はそうではありません。

豚肉は、E型肝炎ウイルスや寄生虫によって汚染されている可能性があり、中心部まで十分に加熱をしなければ、重篤な食中毒を引き起こすリスクが高くなります。鶏肉には主にサルモネラ菌やカンピロバクターなどの細菌が付着しており、カンピロバクターによる食中毒は毎年発生件数が最も多く、調理の際の加熱が不十分であることが原因とされています。

よって豚肉や鶏肉は中心部までよく加熱して食べることが重要です。

食中毒対策①～調理の準備段階で気を付けること～

食中毒対策で何よりも重要なのは清潔を保つことです。

生のお肉には食中毒の要因となる細菌が付着していますので、素手で触ったり、トングで掴んだりすることで手や調理器具にも細菌が付着してしまいます。調理前に手を洗ったからと安心するのではなく、食材に触れたらこまめに手は洗いましょう。使い捨てのポリ手袋を用意しておくのもおすすめです。まな板や包丁も食材によって使い分けることが大事です。薄型のまな板シートがかさばらず便利なので、生肉用に別で何枚か準備しておくとよいでしょう。使い分けるのが難しい場合は、生肉をいちばん最後に切ることでほかの食材に細菌が付着するのを防げます。使い終わった調理器具は洗剤を使ってしっかりと洗いましょう。

食中毒対策②～肉を焼く際に気を付けること～

肉を焼く際には、必ず肉を焼くトングと、焼けた肉を取り分けるトングを使い分けましょう。生肉に触れたトングと同じトングを取分け用にも使ってしまうと、トングに付着した菌がそのまま口に入る、なんてことになりかねません。せっかく準備段階でしっかり対策していても、焼く段階で菌が付いてしまったら意味がないですよね。

また、豚肉や鶏肉は必ず中心部までしっかりと火を通すようにしましょう。サルモネラ菌、カンピロバクターなどの細菌は、75度で1分間以上加熱すれば死滅するといわれています。バーベキューでは火力が強くなるため、一見しっかり焼けているように見えても中まで火が通っていないことがあります。分厚い肉はあらかじめ切り込みなどを入れておき、火を通りやすくしておくのがベターです。

食中毒対策③～肉の保管で気を付けること～

バーベキューで食材を焼く際、コンロの近くに食材がずっと出しっぱなし、なんてことはありませんか？生肉は特に暑い中放置しておくと、どんどん細菌が繁殖してしまうため非常に危険です。必ず食材はクーラーボックスで保管し、焼く直前に取り出すようにしてください。さらに可能であれば、肉専用のクーラーボックスがあると安心です。他の食材やドリンクなどと一緒だと、開け閉めの回数が増えクーラーボックス内の温度が上昇しやすくなりますし、肉のドリップが流れ出て他の食材に細菌が付着してしまう恐れもあります。

また、最近ではカット済みのお手軽な冷凍肉などを活用する方も多いようです。解凍ついでに冷凍肉を外に出しておくのはNG。食中毒の原因となる細菌は、冷凍されていても死滅していません。むしろ温度が高い場所で解凍すると菌が活発になり増殖してしまいます。冷凍の食材は前日までに冷蔵庫でゆっくり解凍しておき、当日は焼く直前までクーラーボックスで保冷しておきましょう。

最後に、食材はなるべく使い切れる量を準備し、余っても勿体ないと持ち帰るのではなく処分しましょう。保存状態が良くないと、その後の食中毒を引き起こしかねません。