木の板ごと調理？シダープランク知ってる？

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BBQ暮らし 更新日: 2022年12月28日

木の板ごと調理？シダープランク知ってる？

出展：BBQプランクの使用を徹底解説！｜ B-YARD＜駅前バーベキュー　ビーヤード＞ (meating-bbq.com)

日本のバーベキューといえば焼肉スタイルでしたが、最近厚みのある塊肉を焼く本格的なBBQが浸透し始めています。そんな中「シダープランク」という調理方法が徐々に広まってきていますよ。聞いたことはありますか？「プランクBBQ」や「プランクグリル」とも言いますが、本場アメリカではポピュラーな調理方法です。誰でも簡単に美味しく作れて、写真映えもする秘密兵器となることでしょう。今回は「シダープランク」についてご紹介します。

「シダープランク」＝「針葉樹の板」

「シダー」は針葉樹、「プランク」は板のこと。意味の通り、針葉樹の板を使って調理するのが特徴です。一般的なBBQは網などに食材を載せて直火で焼きますが、こちらは食材を板の上に載せて焼くスタイルとなります。食材を載せている板が焦げて出る煙で燻製のような風味が付くのがポイント！！木の板が燃えてしまわないか心配になるが、水をたっぷり吸わせた木の板を使うので、燃えずに鉄板代わりになってくれるという仕組みです。

木の準備

専用のシダープランクを買ってもいいし、自分でも作れる

「プランクBBQ」に適した板は様々なメーカーから発売されていますので、初めての方は簡単にそちらを選んでも◎手軽で間違いなし！

出展：アウトドア調理器具シダーグリルプレート ST-162の人気商品・通販・価格比較 – 価格.com (kakaku.com)

自分で作りたい方は、まず厚さ1㎝程の板を用意しましょう。木の種類は針葉樹であれば何でもいいけれど、加熱した際にいい香りのする煙が出るものがいいでしょう。べニア板のような接着剤を使って積層した合板ではなく、無添加の無垢材でなければなりません。長さはグリル台からはみ出ないかチェックしながら食材の長さに合わせて調節します。食材は細切れにせず、ブロック状の方がふっくら仕上がり、見栄えもいいですよ。

カットした板は水に漬けこんでおきます。2時間以上じっくり水を吸わせたいので、ここまでの作業はBBQに出かける前に済ませておくといいでしょう。ジッパー付きの袋を使うと便利です。

食材の準備

※食材の準備を現地でする場合は食材の準備の前に火を熾しておきましょう。

食材はなんでもOK！蒸し焼き状態になるので根菜類などもしっかり火が通りますが心配な方は、気持ち薄めにカットしておくかそもそも生でも食べられる野菜にすると安心です。色味のあるお野菜を一緒に入れるとおしゃれに仕上がりますよ。食材、オイル、お好みの調味料をジッパー付きの袋に入れて、よく混ぜ合わせマリネします。燻製のように木のいい香りが食材につくので、塩コショウなどシンプルな味付けがおすすめ。食材がパサつかないようにオイルは多めに入れるのがコツです。

焼く準備

出展：板ごと焼いちゃう注目の“プランクBBQ”をSOTO「シダーグリルプレート」で試してみた！ – 価格.comマガジン (kakakumag.com)

水に浸していた板を取り出し、軽く水気をきったら食材を並べていきます。完成した時をイメージしてきれいに並べましょう。並べ終えたら、板よりも一回り大きめに（食材の高さも考慮）カットしたアルミホイルを蓋代わりにかぶせます。この時注意したいのは、板の底をホイルでくるんでしまわないこと！！板が焼けて香りをつけるのが目的の料理なので、覆うのは上面だけです。BBQグリルに蓋がついている場合は、アルミホイルは使用せずにグリルの蓋を閉じればOK。

グリルの上に載せて放置

あとは、ひたすら待ちます。火力は強すぎると一気に板が焦げてしまい、食材に火が通る前に火からおろさなくてはいけなくなってしまうので、メインのBBQをしている端の中火くらいの場所に置きましょう。水分が蒸発してシューっと音がし始め、針葉樹の焦げるいい香りがしてきますよ。たまに板の向きを回転させ、板底全体に満遍なく火が当たるようにすることで焼きムラがなくなります。途中、仕上がりが気になりますが蓋を開けてしまうと熱が逃げてしまうので我慢です。食材の種類や厚み、火の強さによって調理時間は異なりますが15分～30分ほど放置したら完成です。

完成！！

出展：【40代からの料理の楽しみ】 Weberのグリルアカデミーで、本場アメリカのバーベキューにトライ！ – magacol

仕上げにハーブやレモンを添えるとおしゃれに。お皿には盛らず、板のまま並べていただきましょう。蒸し焼きされているのでふわふわでとってもジューシー。木の香りはどんなスパイスよりも強く、「シダープランク」でしか再現できない味になります。

片付け

板の裏面は1回使用ですっかり焦げてしまうので使い捨てとなります。しかし木なので焚火の焚き付けに使うといいでしょう。専用のシダープランクを買った場合少しコスパは悪く感じますが、他に変えられない美味しさですし燃やしてしまえばゴミとして残らないのは楽です。

板の準備さえできれば誰にでも簡単にできる「シダープランク」。直火より焼き時間がシビアではないので気楽に挑戦することができます。ただアルミホイルの蓋が、焼き加減の確認をしづらく少しめんどうな点。蓋つきのBBQグリルがあれば最高です。見た目の美しく身がふっくらジューシーで燻製のような香りに仕上がる「シダープランク」で仲間や家族とのBBQを盛り上げませんか？ぜひ挑戦してみてください。