様々な栄養成分が豊富に含まれているトマト。その中でも特に注目したい栄養素をまとめていきます。

1．リコピン

　トマトの赤い色はリコピンというカロテノイド系色素によるものです。赤い色が濃いほどリコピン量が多くなっています。リコピンは強い抗酸化作用があり、夏の強い紫外線から種子を守るはたらきをもっています。そのため、人の体でも紫外線やストレスから細胞を守り、細胞の老化を防ぐはたらきをします。

2．β-カロテン

　β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康維持や視力の維持にはたらきます。ビタミンAは脂溶性ビタミンに分類され、油との相性が良いため、食べる際も油と一緒に摂ると効率よく吸収されます。

3．クエン酸

　トマトの酸味のもとでもあるクエン酸は、疲労物質の代謝に欠かせない栄養素。運動後の疲労回復にもはたらきます。また、エネルギー（カロリー）を消費する際にも必要なため、減量したい方にも嬉しい栄養素です。

その他、コラーゲンの生成や疲労回復にはたらくビタミンCや、血圧の正常化にはたらくカリウムも豊富。美容や健康には欠かせない食材です。