出展：ヒノキの香りをアウトドアで楽しむ！木工の匠が手がけるキャンプ用「ひのきのうつわ」｜マクアケ – アタラシイものや体験の応援購入サービス (makuake.com)

次に、「かさばる・重い」という木製食器ならではの形状的な弱点に立ち向かいました。木の器と金属の器の大きな違いは「薄さ」。

金属の器は薄っぺらいのでピッタリ重ねることができます。一方木の器は重なるというより、積み上げるという表現の方が近いほどかさばります。

「スタッキング」と言って、ピッタリ重ねて無駄なスペースを作らないことで荷物を減らすというキャンパーの美徳からかけ離れたものでした。職人さんと打ち合わせの中で「木は生き物だからどうしても形が変わってしまう。

薄くすればするほど反りや歪みなどの影響を受けやすい」とのこと。しかし、そこを克服すべく、何度も施策を重ね、耐久テストを繰り返し、金属食器とまではいかないものの「木」という材質を屋外でラフに使うという条件において、なんとか納得できる薄さにたどり着いたといいます。それにより、軽量化も同時に成功。

しかし金属食器を超えられなかったという事実は消えませんでした。

そこをなんとか形状的にもう一つ特徴を生み出すことはできないかと考えていたところ「シンデレラフィット」という言葉に出会うのです。

「シンデレラフィット」とはシンデレラのガラスの靴のようにまるで“それ専用”であるかのようにぴったりハマる様子のこと。そこに目を付け、多くのキャンパーが持っているギアにぴったり収納できるものであれば、かさばるどころか喜んでもらえるのでは？と考え「メスティン」にたどり着いたのです。